ABOUT

BOLOCOについて

OLD IS NEW

長野県原村で行われてきた手仕事「裂織・ぼろ機織り(ぼろばたおり)」。BOLOCOは「古き良き知恵」を伝統的なものとして保存するだけではなく、現代にとってはむしろ「新しいものづくり」として、その可能性を拡げ、アップサイクルしていくブランドです。「OLD IS NEW」をテーマに、世代を超えた人々との関係づくりを行うことで、地域の伝統的な民芸と先進的な価値観やアイデアを新しく織り交ぜていきます。BOLOCOという名前は、「古くなったもの=襤褸(ぼろ)」と「共に」という意味の「CO」を組み合わせて名付けました。

裂織とは

裂織は、古くなった着物や布をごみとして棄てずに、裂いて細く帯状にして緯(よこ)糸として再活用し、新たな布を編み込むサスティナブルな文化です。布が貴重な時代に、冬の農閑期の女性の手仕事として行われてきました。物が大量に生産・消費される現代において、古布を大切に使って、手仕事で世界に1枚の布を生み出す先人の英知が、むしろ新しく、魅力的です。

  • USED KIMONO

    古い着物や布

  • CUT UP STRIPS

    帯状に裂く

  • RE-WEAVING

    編む

  • NEW PRODUCTS

    新たな布

裂織の工程をみる

  1. 1. 古布を裂く

    ハサミで布端に1~2cm程度の切り込みを入れながら、両手を使って1本の帯状になるように裂いていきます。

  2. 2. 経糸(たて糸)の整経

    経糸(たて糸)の長さと幅を決める作業。目的の織物のデザインを考えて、必要な色と本数の経糸を整経台にかけます。このとき、X状に交差させて「綾(あや)」を取ります。

  3. 3. 織機にかける(筬に通す)

    緯糸をまっすぐに打ち込むための筬(おさ)の一目一目に、筬通しという道具を使って経糸を通します。通し終わったら経糸をちきりに巻き取ります。

  4. 4. 織機にかける(綜絖に通す)

    経糸を一本ごとに上下させる仕掛けの部分を「綜絖(そうこう)」と呼びます。綜絖に糸を一本ずつ通します。

  5. 5. 織る

    裂いた布を緯糸(よこ系)として織り上げていきます。よこ糸を「杼(ひ)」という板に巻きつけるなど、やり方は様々。糸を1回通すごとに足を交互に踏み上下の糸を交差させます。

  6. 6. 完成

    反物が出来上がります。新しい生地として様々なプロダクトに活用していきます。そのまま敷物にしたり、タペストリーとして飾ったりすることも。

メイドイン 原村

“八ヶ岳のなだらかな山麓が広がる長野県原村。寒い冬を乗り切る昔からの知恵として、伝統的に裂織が行われてきました。この地域では独自に「ぼろ機織り」とも呼びます。BOLOCOプロダクトは、原村周辺の裂織作家が集うコミュニティによって制作され、”MADE IN HARA”として世界に発信していきます。原村は「日本で最も美しい村」連合にも加盟しています。

日本で最も美しい村連合

裂織と現代社会

資源不足や高齢化などの社会問題に対し、裂織から学べることがたくさんあります。棄てられるはずだった古布を新しいプロダクトに活用する技法は、まさにアップサイクル。裂織作品が多くの人に届きリアクションがあることは、裂織作家たちの創作意欲を触発し生きがいやウェルビーイングに繋がっています。

  • UPCYCLING

    アップサイクル

  • WELL-BEING

    ウェルビーイング

関わる人々

原村の裂織職人、作家やデザイナー、サポートしてくれる人たち。BOLOCOを通じて、世代を超えた交流が生まれています。

CRAFTSPEOPLE

裂織作家

機織りを楽しむ会 会長

原村在住。村の小さな集落、大久保区にて仲間とともに「機織り(はたおり)を楽しむ会」を結成。空き家となっていた築100年の古民家を裂織工房兼教室として活用。機織りを楽しみつつ、技術の継承にも積極的に取り組んでいる。

牛山 よしみ

機織りを楽しむ会 マネージャー

原村在住。牛山会長とともに会を運営しつつ、機織りを楽しんでいる。裂織を用いた新たなプロダクト制作に取り組んでおり、これまでにネックストラップ、名刺入れ、熊鈴などを制作している。

真道 敏江

八ッ手機織保存会

原村在住。義母が自宅で当たり前のように織っていた姿に興味を持ち、機織りをはじめる。現在は引き継いだ高機(たかはた)を用いて、反物の制作を中心に織ることを楽しんでいる。

行田 明美

原村在住。機織り人。民藝の精神を心において、組織図(織り図)を使った展開を目指す。
Instagram: @kesahoakiyama

秋山 けさほ

PARTNERS

共創パートナー

アーティスト

長野県在住。服飾の専門学校在学中、捨てられない“はぎれの布”を作品に活かした経験から裂織に興味を持つ。現在は「廻巡飯店(ぐるぐるはんてん)」を立ち上げ、裂織を用いたオリジナル作品を制作し続けている。
Instagram: @grgr_shibata

柴田 理咲

ORGANIZERS

設立者

コーディネーター

株式会社ムラシゴト代表。原村在住。2022年に原村移住。地域おこし協⼒隊となり「⽇本で最も美しい村」連合の専任担当者として、世界へのPR、他⾃治体・企業の連携強化などに取り組む。
Instagram: @Uchimasa07

内田 将大

アートディレクター・デザイナー

bluelake inc. 代表。ブランディングとアートディレクションを主軸に、企業や活動体のブランド開発と育成を行なう。ローカルから新しい社会の流れを模索中。長野アートディレクターズクラブ会員。長野ADC賞、DFAA Silver賞受賞など。
Instagram: @keisuke_kitahara

北原 圭祐

SPONSORS

協賛者

二宮 かおる
「日本で最も美しい村」連合 副会長

伊東 麻紀
はらいろマーケット ローカルフード研究家

伊東 孝康
雀ヶ森山焙煎所

上野 行哉
NODZOKU

SUPPORTERS

後援

NPO法人
「日本で最も美しい村」連合

COMPANY

法人概要

PROJECT: BOLO COMMONS(ボロコモンズ)

株式会社ムラシゴト
〒391-0101 長野県諏訪郡原村155-2
MAIL: contact@murashigoto.jp

株式会社ムラシゴト

株式会社ブルーレイク
〒391-0013 長野県茅野市宮川8690-1
TEL: 0266-75-5843
MAIL: contact@blualake.jp

bluelake inc.

VIDEO

ブランドムービー

DATE: AUGUST, 2024  
VIDEOGRAPHY: 佐々木 健太